腸育が重要なのは何故か?

​1. 腸育とは

→子どものうちに菌の種類を増やす

  [少年期までに多様性のある腸内フローラの育成]

私たちが健康でいるためには、腸内フローラに多様性があるとことが最も大切です。乳児期の腸内フローラ形成は,生涯の健康状態を左右するほど重要です。さらに、最新のコホート研究*Pでは、定着した腸内フローラは、14~15歳前後以降は、大きく変わることは難しい、つまり子どもの頃にdysbiosisであるとその後多様性を獲得してsymbiosisになることは簡単ではない、ということも分かってきました。*(12) そこで、本協会では、幼年~少年期*Qでの多様性のある腸内フローラを育成していくことを「腸育」と名付けました。

*P.特定の要因にさらされた集団とさらされていない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較すること , *Q.幼年期:0 ~5 歳、少年期:0 ~14歳、青年期:15~30歳、壮年期:31~44歳、中年期:45~64歳

​2. 当スクールの取組み

 

子どもの時に定着した腸内フローラ(腸内細菌叢)は、その後大きく変わらない可能性が高いということは、幼年~少年期での腸内環境次第では、大人になってからの健康状態に大きく影響を及ぼすことになります。もし、腸内フローラが良い、細菌叢が多様である状態(symbiosis)である子どもが増えれば、将来の様々な疾病の発症が減るばかりか、医療費の大幅な削減にもつながる可能性があります。

また、母親の腸内環境の状態は、生まれてくる子どもの腸内環境に大きな影響を与えること*(13)、そして腸内環境が悪い、多様性が喪失した状態(dysbiosis)は世代を引き継ぎ益々悪化していく可能性がある*(14)ことも分かってきています。

近年、子どものぜんそく、先天性異常(ダウン症、水頭症など)、免疫系疾患(アレルギー、アトピーなど)、代謝・内分泌系異常(小児肥満、小児糖尿病など)、神経系異常(自閉症、キレやすい子、LD<学習困難>など)の発症率が増加しています。*(15)

多様性のある腸内フローラの育成は、親から子へ贈る最高の財産とも言えるのではないでしょうか。当スクールでは、大人の腸機能の活性化に役立つ「腸活」と共に、子どもたちの腸内フローラを育成する「腸育」講習などの活動を通じて子どもたちの未来の健康と家族の笑顔づくりに貢献していきます。

出典:*(12)理化学研究所マイクロバイオーム研究チームからの研究経過報告リアリング , *(13) University of Virginia newsroom July 17 2018. , *(14)Nature:529:212–215 (14 January 2016) , *(15)学校保健統計(文部科学省)、国際先天異常監視機構(ICBDSR)、環境省